2020.11.8 少年と犬/馳星周
2020年直木賞受賞作で義父から拝借したこちら。昔、じいちゃん家で飼っていた犬を思いだした。遊び切って帰宅した朝に犬小屋を訪ねると、眠そうな顔をしながら出てきて、尾っぽを軽く振りながらしゃがむ僕の横にちょこんと座ってくれていた。犬は何も言わないし、慰めてくれることもないけど、労いの表情をしていた。というより、そう思い込むことで犬はいつも味方だと思っていた。身近にずっと犬がいたことが、今の自分にどんな影響を与えているかを考え更けてみた。