A Day in my Life...
2023年1月30日月曜日
Book in 2023 No.4 (53) 満願/米澤穂信
2023.1.29
6つの短編から成り立つ作品集。登場人物の生い立ちや背景の複雑さが文章に深みを与える点と、文の構成の緻密さにいつも引き込まれてしまう。どのように筆を進めているかわからないけれど、完璧な図面の元に成り立っているように思える。日常生活にあるようでないような、その境界線を行き来するようなところがいい。
2023年1月24日火曜日
Book in 2023 No.3 (52) タスキメシ/額賀澪
2023.1.20
ご飯とマラソンの話。ここ数年はランニングをしていることや、箱根駅伝も見るようになったので、色々思うところがある。ひたすら目標に向かって走る人たちは見ていて清々しく、歳のせいか涙腺が緩むことも増えてきた。
「生涯青春」とは、バイク好きのじいちゃんたちを見ていた時にふと思いついた言葉なのだが、夢中になれることがあるって尊いことだ。自分の好きに邁進していこう。
2023年1月15日日曜日
Book in 2023 No.2 (51) 狐/永井荷風
2023.1.15
じいちゃんの家にずっと置いてあった「日本文學全集」から永井荷風の「狐」を読んだ。この本は初めて開いたのだが、本にはページを捲った形跡がなく、初めて酸素に触れたような顔をしてる。これ絶対じいちゃん読んでないわ。
実体験か否かわからぬが、著者の幼少期に起きた狐にまつわる話だ。この時代の文学ではたいてい親父が子供もにカミナリを落としている。特に複雑な話でもなく、読み終えてしまった。この著者が文豪に名を連ねる由縁は。また次回作に持ち越し。
2023年1月14日土曜日
Book in 2023 No.1 (50) ある男/平野啓一郎
2023.1.14
2023年1冊目は、現在映画公開中の「ある男」で始まった。
映画が公開された後に原作を読むというのは、何となく意に沿わないことだったはずだが、素直に読んでみた。
この本が人を惹きつけるの点を自分なりに考えてみると、登場人物それぞれの出自の複雑さと、それが本の世界だけではなく現実ともリンクしていることにあると思う。さまざまな要素を収斂させる平野氏の感性には感服する。やっぱ視点がいいな。独特な視点が。言語化しにくいことを言語化してくれて、読みながら「ありがたいなー」なんて思ったりしてる。次回作も楽しみ。
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