もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら/岩崎夏海
組織運営にとって、いかに戦略が大事かがわかる小説であった。一見難しそうな経営学も、身近な高校野球に乗せて説明してもらうと、非常にわかりやすいものだ。やっぱり人のケツを蹴るのは責任感だなと実感する。それも自分だけが背負う責任ではなく、第三者を巻き込んでしまう責任だ。僕の場合、責任というか、やらねばという気になるのはお金を払った時にもよく生じる。やらないと金の無駄になるから、というケチな理由ではあるが、すぐサボる自分にとっては良い動機である。ドラッカーが書いたマネジメントを読みたくなる。