2019.6.16
夏山フェスタで現モンベル会長である辰野勇氏の講演を聞いた。会員紙のOutwardで氏の文章を読んでいて、ユーモアがあり俯瞰で物事を捉えることができ、情熱をありったけ備えている人なんだろうなと感じていたが、その通りだった。講演後、氏が上梓した本を購入。ちゃっかりサインも貰った。少し会話をしたがビビリな僕はそれ以上踏み込めなかった。いつか対談できるような領域に行けたらいいな。
本の中身は価値がある言葉ばかりだったけど、特に印象に残ったものをひとつ。3人のレンガ積みの話だ。1人目に何をしているのですかと聞いたら「レンガを積んでるんだ」と答えた。2人目は「レンガを積んで壁を作ってるんだ」と答えた。3人目は「レンガを積んで、壁を作り、それがやがて大聖堂になる。子供が大きくなったとき、この教会のレンガは私が積んだのだと教えて、見せてやるのが楽しみです」と答えた。やれと言われたことをただやる人、やる行為に目的と意義を明確に持つ人の違いである。辰野さんは会社の社長、つまりリーダーとして引っ張って行く立場だ。社員に事業の意味と目的を明確に示すことで、その意義を感じてもらうことができる。
読み終わってまず山に行きたいと思った。人生を生き抜く処世術を辰野さんは山で得た。何からそれを得るかは人それぞれだろう。自分は何だろう。うーん、まだまだ旅は終わらない。
0 件のコメント:
コメントを投稿