K2 復活のソロ/笹本稜平
人間に与えられた冒険という素晴らしき行為に深く感銘を受けた。冒険というのは、やれるやれないではなく、やるかやらないかである。何事もやらないとわからないから面白い。人生というものが無意味なものとすれば、そこに意味を付けるのは人間の勝手な行為である。周りの人間からしたら戦争でも山行でも生きて還ることが重要なことだと思うが、仮に当人が命を落としても、自身がそれで人生を全うしたと感じているなら、それを否定してはいけない。生き切ったという意味では賞賛すべきだとも思う。いい本でした。
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