この旅とかじゃなくて、人生の中でなかなかないピンチだった。今モーテルにいられることに心から幸せを感じる。
As I made up my mind yesterday, I will do my best run today. Rough road is going on.
昨日決めた通り今日は攻めることにした。まずはオートマンへの道が峠で、カブには少しキツイ道が続く。
Oatman. Old west town still here. There are many wild donkey anywhere. They coming and say ”Gimme your food”. There is still original route 66 sign. It's made by wood. After leaving in Oatman, heading for Needles and then going through Mojave Desert to Barstow.
古き良き西部の雰囲気を残す町オートマン。1953年、この町を横切るルート66から新しい道が台頭した翌日、この町のガソリンスタンド7軒中6軒は閉鎖された。それでも町は地元の人たちで支え合い続いていた。しかしある時、西部劇の映画の舞台となった時から、この町は新しい価値を見いだし、古き良き西部の雰囲気を残す町として、人気となっていったみたい。いい話。
ここまでは順調だった。少しこの町で時間を食ったけどなんとか間に合うだろうと、州間のニードルスに向かう。この時点で12時頃。ニードルスに着き、ここからはモハベ砂漠を抜けるのみ。まずはインターステートしかないので路肩をゆっくり走り、National Trails Highwayというバーストウまで繋がる下道を目指した。その下道まで40キロ程インターステートを走る。が途中、だいぶ手前の出口でルート66はこっちと案内が出てたのでそれに従い降りた。地図を見るとその通りで、30キロ程遠回りするけど、結局行く予定の下道に繋がってた。そこを走り切って、National Trails Hwyに入ろうとしたら道が封鎖されてた。この時点で2時半頃。この下道を使うにはここからまたインターステートを40キロくらい乗って別の下道から行かなくてはいけない。まあいっかとまたインターステートに乗り、30分程走ったら突然のパン!!!と嫌な音が。
Got a flat tire on interstate.
インターステート上でパンク。
Little wire
針金が刺さってた。タイヤもだいぶ来てる。案の定、作業中に警察が来て、バイクが小さすぎるなと言ってきた。これは切符かと思ったけど、下道がクローズしててしょうがないんだと言ったら、次の出口で降りるんだぞ、気をつけろよっと言い行ってしまった。セーフ。この時点で4時頃。ここまでは良かった。ここから悲劇が始まった。パンクを直し、走り始める。バーストウは予定狂ったので無理と判断し、このモハベ砂漠の真ん中にある唯一のモーテルを目指すことに。昨晩、バーストウにもしも着けなかったらと調べておいたのだった。調べといて良かったと思いながら、段々日が暮れてくる。次の出口を出れば当初の予定の下道に行けて、モーテルがある、、しかし出口が工事で封鎖。となったらインターステートの入り口から逆走で歩いて出ようと思い、下道を見たら舗装無しのめちゃくちゃな道でとても行けそうにない。少しずつあたりも暗くなって来てる。ちょうど砂漠の真ん中でバーストウまで120キロ程。この先道は80キロ近くインターステートのみ。暗いけどもう行くしかないとインターステートに乗る。フラッシュライトを腕につけ光を多くして走る。しかし、出せても60キロ、ヘッドライトは暗くて前が見えなくて、路肩はゴミだらけで走れない。トレーラーや車はやはり気付くのが遅れるのか、接近が半端なくてトレーラーにクラクション鳴らされまくる。日は完全に沈んでしまって、すごい勢いで気温が下がり、指が痛い。なんとか40キロ程走り、ガソスタがあったのでいったん避難。人気がない…。ゴーストタウンなのか、かつてはモーテルもあったみたい。これは本当に危ないと思って、しばらく考えていた。そこに1台のトラックが来た。おじさんが乗ってる。これは…あの作戦を試みる。バーストウまでバイク載せてくれませんか?っと言ったら、ああいいよ!だって…。まだ運は残ってる…。
ラリーというおじさんはアリゾナとカリフォルニアはフレズノに家を持ってる人らしく、今日はアリゾナからフレズノに向かう途中だったみたい。グランドキャニオンでのラフティングやキャンプの魅力、釣りの魅力、サンフランシスコは行くべきだなど色々教えてくれた。キャンプと釣りが好きらしい。モーテルまでわざわざ送ってくれて、日本に帰る前にサンフランシスコに行くよっと言ったら、メールアドレスをくれて、絶対だぞ、サンフランシスコでのお前の写真を送ってくれと笑っていた。ラリーさんキャンプ好きなので、お礼で愛用してたケトルをあげたら喜んでくれた。よかった!本当にありがとう。最後の砂漠越えは、思い出に残る結果になった。
Today's run for 152 miles.
本日の走行距離 243キロ
なかなかできない経験を日々味わっていますね。(ちょっと心配。)
返信削除でも人生には内容は違うがピンチはやってきます。
そんな時にこそ本当の人間力が運も味方してくれます。
もうロスは目の前、最後まで気を抜かず前へ。tomi
なかなかない出来事ばっかです。そうですよね、追い込まれてわかることは多いです。なんとかして家路に着きます。
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