2022.3.18
簡単に言うとカンボジアに友人を探しに行く話なのだが、そこに付随するストーリー展開のボリュームが著者の経験や器を表している。僕は尊敬する人がやることはすべて素晴らしく思えてしまうので、公平な書評をしないといけないとしたらよろしくないと感じながらもやっぱり感心してしまう。東南アジアはベトナムしか肌で感じたことないから詳しくはわからないが、カンボジアという国には歴史を顧みても少し狂気を感じる。まあポルポト政権に対するそれなのだが。そういった歴史背景がこの本の不気味さをより引き立ててるようだ。桐野さんの著書は、フィクションとノンフィクションを巧みに融合させて問題提起をしているところに肝があるというか、物語に引き込まれる要素が詰まっているなと感じる。早よ次の本読みたい。
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