2020年7月11日土曜日

HONDA music










ホンダS600名古屋港金城埠頭にて。

この時期の夜風は最高だ。


 


















こちらは三菱重工大江製作所前

2020年7月6日月曜日

Novel in 2020 No.10 今さら翼といわれても/米澤穂信

2020.7.6

今さら翼といわれても/米澤穂信


 伏線の張り方が巧みで心地よい。学生4人を中心とした物語だ。学生っていいなって思う。二度と戻ることはないのだが、戻ったら色々やりたいことはある。スラムダンクで桜木が晴子さんと登下校できたらなあ、とよくぼやいていたのを思い出す。でも青春という時間は今からでも取り戻すことはできる。いつでも何かに夢中でいたいと思う。

2020年6月13日土曜日

Novel in 2020 No.9 ガソリン生活/伊坂幸太郎

2020.6.4

ガソリン生活/伊坂幸太郎
















 車が語り手というユニークなお話。車が人間の会話の合いの手を入れたり(人間に車の合いの手は聞こえてないのだが)、副音声のように2つの目線から物語を楽しめる。
 何かをする時、しっかり設計図を描き、最終形態を想定して段取りする人と、ゴールだけはモヤっと決めて、後はなるようになるとその場で考えながら進めていく人がいる。伊坂さんは前者と思う。氏の後半のどんでん返しは、読者をいい意味で欺いてくれてとても痛快だ。カーズが見たくなってくる。








2020年5月17日日曜日

Kabuto Beer factory



半田にあるカブトビール工場へ。
かつては中島飛行機の工廠として使用されており、北面にムスタングの弾痕が残っている。
アメリカ軍はよく調べとるわ。

それにしてもレンガの背景は映える。詳しいことはよくわからないが、時代背景からして安城市の岡田煉瓦製かもしれない。
 


Novel in 2020 No.8 ダメ人間/鈴井貴之

2020.5.16

ダメ人間/鈴井貴之












 

 

 藤村さんのエッセイを読み、ミスターもあるかなと思い古本屋へ行ったらあった。ただ、エッセイというよりは自伝のようなもので、しかも思っていたミスターの姿とはかなり違っていた。
 本誌では鈴井さんが高校生だった頃から今に至るまでの経歴を辿り、その時々に起きた出来事が述べられている。鈴井さんは自己嫌悪に陥りやすく、とにかくため息を吐くとのことだ。ミスターは根拠のない自信を持ち、なんとかなるだろうと思って生きてきたが、全く思い通りにならない人生を歩んできたとのことだ。この生き方はなんとなくわかる。自分にも少し共通しているところがある。
 僕は20代までこのように生きていきたいっていうことをあまり描いたことがなかった。バイクに乗って楽しんで、目の前にあることだけをこなしていた。でも何か府に落ちない。いつもモヤモヤが取り巻いている。今まで得たものを生かし、少しずつ取り組もう。




2020年5月6日水曜日

Novel in 2020 No.7 笑ってる場合かヒゲ 水曜どうでしょう的思考/藤村忠寿

2020.5.3

笑ってる場合かヒゲ 水曜どうでしょう的思考/藤村忠寿

















 優しい。実に優しい。水曜どうでしょうをよく見る人からしたら、想像できない文集だ。普段は適当に見える発言や行動の裏には、こんな様々な思いが隠れていたなんて。この人は本当に面白い人だと率直に思う。
 最近、0からの創造ということを考える。藤村さんのような演出家が作る番組であったり、アーティストが作る楽曲も然り。何が彼らの創作意欲を引き出すのだろうか。自分の番組で世間をあっと言わせたい、社会に対して伝えたいメッセージががある、好きなことをして飯を食っていきたい、色々あると思う。理由は色々あるだろうが、いずれにしても彼らのその仕事は僕らを笑わせ、考えさせ、泣かせてもくれる。すなわち心を豊かにしてくれる。本の中にも度々見られるけど、なぜそのように僕らの感情が動かされるかといったら、彼らはいつも本気だからなんだと思う。彼らでいう本気は全て真剣にというよりは、本気で遊んでふざけることだけど、そんなユルさもまたいい。
 仕事の先にはいつもお客さんがいて、僕らはそのお客さんの心を動かしお金を得ないといけない。生きるために絶対必要なことならまだしも、エンターテイメントにお金を出させることは本当に魅力が無いと難しいんだろうな。藤村さんへの見方は、元々面白い人だと思ってたけど、少し尊敬に変わった本だった。
 
 

2020年4月27日月曜日

Novel in 2020 No.6 二つの祖国/山崎豊子

2020.4.27

二つの祖国/山崎豊子











 
 

 
 読み終えるの1ヶ月半も費やした。長い間ゆっくり読み進めてたからか、登場人物へ抱く親しみがいつもの小説とは異なってる。ただその親しみの意味は、悲しみの感情移入でしかない。
 今まで太平洋戦争について勉強してきて、様々な悲しい側面があることを知った。本小説はアメリカ国籍を持つ日系2世たちが被った、逃れることのできなかった悲劇な物語であり、新たに知るこの戦争の一面だった。戦争は同じ人間が敵と味方に別れて闘い、敵と味方の区別は国籍に、すなわち人種に寄って分けられるものだが、本小説では、そのどちらの国籍にも属し、またはどちらとも選び難い現実に直面した、そんな人間たちにフォーカスしている。
 しばしば太平洋戦争の始まりは真珠湾攻撃と言われる。アメリカ人たちは ”Remember Pearl Harbor"と声を揃え、日本の奇襲攻撃だと厭み嫌う。表面的な事実だけを見ると日本が悪のように思えるが、これがアメリカが戦争を起こす大義名分のためにアメリカから仕向けられたことだとしたら、被害の少ないハワイ島という本島から離れた場所で、攻撃を受けたとしても最小限の被害で済む場所へ誘導されてたとしたら、開戦責任は全て日本にあるという事実は素直に受け取れなくなる。とても戦勝国のアメリカが使う正義という言葉は素直に受け取ることができない。自分たちの行為は全て棚に上げているのだから。確かに当時の日本の軍国主義は異常で、開戦前から終戦までを指揮した軍部及び内閣は国民に対して負う責任は計り知れない。ただ、戦争の責任はほとんど日本が負うべきだとする極東裁判は納得できないところだ。そんなことは僕がいうまでもなく、当時の見識者がすでに唱えている通りで、この裁判は復讐のショーでしかなかったのだろう。
 この本を紹介してくれた親友とも論議をした。日本がもし戦争に勝っていたらそれも不安な未来しか見えず、当時の体制はいずれ打ち砕かれるべきだったと彼女は話す。現在アメリカはニューヨークで暮らす彼女は、日本とアメリカの間に起きてきた幾多の問題について、実体験を持って幅広く俯瞰した意見をぶつけてくれるから頼もしい。
 終戦時に産まれた子さえすでに75歳、実体験した人ももう一握りしかいない。自分の祖父から聞いた言葉も含め、戦争が教えてくれた大切な教訓を次世代に伝えていかないといけない。