2020年5月17日日曜日

Kabuto Beer factory



半田にあるカブトビール工場へ。
かつては中島飛行機の工廠として使用されており、北面にムスタングの弾痕が残っている。
アメリカ軍はよく調べとるわ。

それにしてもレンガの背景は映える。詳しいことはよくわからないが、時代背景からして安城市の岡田煉瓦製かもしれない。
 


Novel in 2020 No.8 ダメ人間/鈴井貴之

2020.5.16

ダメ人間/鈴井貴之












 

 

 藤村さんのエッセイを読み、ミスターもあるかなと思い古本屋へ行ったらあった。ただ、エッセイというよりは自伝のようなもので、しかも思っていたミスターの姿とはかなり違っていた。
 本誌では鈴井さんが高校生だった頃から今に至るまでの経歴を辿り、その時々に起きた出来事が述べられている。鈴井さんは自己嫌悪に陥りやすく、とにかくため息を吐くとのことだ。ミスターは根拠のない自信を持ち、なんとかなるだろうと思って生きてきたが、全く思い通りにならない人生を歩んできたとのことだ。この生き方はなんとなくわかる。自分にも少し共通しているところがある。
 僕は20代までこのように生きていきたいっていうことをあまり描いたことがなかった。バイクに乗って楽しんで、目の前にあることだけをこなしていた。でも何か府に落ちない。いつもモヤモヤが取り巻いている。今まで得たものを生かし、少しずつ取り組もう。




2020年5月6日水曜日

Novel in 2020 No.7 笑ってる場合かヒゲ 水曜どうでしょう的思考/藤村忠寿

2020.5.3

笑ってる場合かヒゲ 水曜どうでしょう的思考/藤村忠寿

















 優しい。実に優しい。水曜どうでしょうをよく見る人からしたら、想像できない文集だ。普段は適当に見える発言や行動の裏には、こんな様々な思いが隠れていたなんて。この人は本当に面白い人だと率直に思う。
 最近、0からの創造ということを考える。藤村さんのような演出家が作る番組であったり、アーティストが作る楽曲も然り。何が彼らの創作意欲を引き出すのだろうか。自分の番組で世間をあっと言わせたい、社会に対して伝えたいメッセージががある、好きなことをして飯を食っていきたい、色々あると思う。理由は色々あるだろうが、いずれにしても彼らのその仕事は僕らを笑わせ、考えさせ、泣かせてもくれる。すなわち心を豊かにしてくれる。本の中にも度々見られるけど、なぜそのように僕らの感情が動かされるかといったら、彼らはいつも本気だからなんだと思う。彼らでいう本気は全て真剣にというよりは、本気で遊んでふざけることだけど、そんなユルさもまたいい。
 仕事の先にはいつもお客さんがいて、僕らはそのお客さんの心を動かしお金を得ないといけない。生きるために絶対必要なことならまだしも、エンターテイメントにお金を出させることは本当に魅力が無いと難しいんだろうな。藤村さんへの見方は、元々面白い人だと思ってたけど、少し尊敬に変わった本だった。