2022.7.10
桐野さんのハピネス。以前読んだ「ロンリネス」はこのハピネスの続きであった。読む順番逆だった。アウチ。
都心のタワーマンションで起こるママ友たちの話だが、これが事実だとしたら絶対都心のタワーマンションには住みたくないと思う。いや、多少なりとも事実なのだろう。仕事をせずに夫の給料で暮らし子供たちに尽くすことは人生の選択肢として決して悪いことではないし、人ぞれぞれだとは思うが、それを鼻にかけて、自慢し合い、妬み合うなぞ読んでいるだけでゾッとする。
桐野さんは女が醸し出す厭味も、男が見せる汚らしさも巧みに表現するため、フィクションということをわかっていながら、腹立たしくなる。こういった表現を生み出すために、日々目にする言葉の切れ端、言動、心理状態等、そういった部分に対する観察眼を養う必要がある。
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