2023.2.18
恵介はグラフィックデザイナーとして独立した。当初たくさん舞い込んでいた仕事も次第に減ってくる。そんな折、実家の親父が倒れ帰郷することとなる。2年もの間実家に寄り付かなかったのは、実家の家業でもある農業を継いでほしい父親との、小さな確執があったためである。多少の気詰まりを覚えつつ実家に帰り、親父が普段野菜を育てているハウスを覗いてみると、思いもよらないもの「苺」が育てられていた。そんな話。
この小説の文体は自分の好みではない点がいくつかあった。羅列してみる。
・ウケを狙う描写
・しつこい描写
・カッコ書きによる心情の説明
これらすべて映像前提の脚本であれば楽しいシーンになると思うが、文字として読み進めていくには少し疲れてくる。
ただ、農業に関する話の内容自体は面白く、とても興味が湧いた。うちはじいちゃんが専業農家だったから今でも田畑がある。今は親父が野菜を育て、家で食べるには十分な量をいつも分けてくれるので、とても助かっている。が、現実的に将来どうすべきかということは考えていかなくてはならない。今の日本には兼業農家が多いということも、少し農業に前向きになる情報であった。
自分の仕事で人が喜んでくれる。その喜びを直接目の前で伝えてくれる。これは本当に幸せなことで、やりがいに繋がるんだろうな。人生は短い。
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