表沙汰にはならず水面下のみで進む戦争や、該当国同士ではない代理国間での戦争など、戦争には色々な形態がある。戦争に限らずあらゆる事象は目の前では起こらない限り、または自分の周りへの影響が無い限りは実感が持てないことが多いのではないか。例えば中東での争いで自爆テロにより数十名死亡と報道されても、僕ら一般人は大変だなと思うばかりで実感を持てない。大変なのはわかるが、現実的に何もできない。(行動次第では可能だと思うが僕はできない)
そのようなもどかしさをこの小説では説明しているのだろうか。少なくとも僕はそう読み取ったが、ストーリーは平たく展開が淡々としており、そろそろ盛り上がりが来るだろうかと思ってる間に話が終わってしまった。実感の無い戦争を謳う前に、このストーリー内容に実感を持てないまま終わってしまった印象である。
異なる意味でのもどかしさを感じてしまったが、このような読後感を持たせるのが作者の目的なら、僕は素直に嵌ってしまったことになる。
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