旅のお供は何か。カメラ、音楽、寝袋など色々あると思うが、いつしか本も付いてくるようになった。1人旅が多い自分ならではなのかもしれない。ある匂いでパッと特定のシーンが頭に蘇るように、本を読み返すとその本を読んでいた場所が蘇る。せっかく旅をしているのにもったいないと思う人もいるだろうが、非日常空間で日々の空間を突如作り上げるのは贅沢なことなのだ。金沢は泉鏡花記念館の外のベンチで、角田光代の本を読み更ける。タイトルと内容が思ったよりも違ったがそれもよし。どんなことにも優しくなれる、それもまた旅なのである。
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