2020.2.16
ひな菊の人生/吉本ばなな
ばななさんの文体は、一見ニュートラルな感じがするけど、人物の細かな心理描写になるといきなりばなな感が出る。でも押しつけがましく無いから、さらっと読み進められる。ばななさんのエッセイを読んでると、世の中を達観しているような、でも偉そうな感じは全くなく、人生上起こりうるあらゆる事象を細かく捉えて、自分に落とし込んでるような印象を受ける。抜かりがないというか、この人がいうことなら信頼できるというな安心感を与えてくれる。友人の中にも少なからずそういう人はいて、そんな彼らは何を聞いても的確に答えてくれる。おそらく何か新しい事柄に直面するとき、都度そのことを深く考え、掘り下げ、疑問を徹底的に解決してるのではないだろうか。僕はわからないことはまあいいやと中途半端に放り投げちゃうもんだから、いつも会話は宙ぶらりん。興味の無いことあること、まあいいやと投げて次へ行ってしまう。
今の自分の中で自信を持てることは何かと行ったら、バイクであちこち旅してることぐらいだ。何事にも自信があまり無い自分がこのことに関して自信がある理由は、やっぱりそれにかけてる時間が長いからだし、それだけ経験してると自負しているからだろう。本気で旅してきたことは、今の自分の糧になっていることは間違いのないことだとも言える。ただ、上には上がいることはわかってるのでまだまだ勝負は続いている。誰と競っているのかはわからないけど、奢ってはいけない。長旅で学んだ、勝って兜の緒を締めよという言葉をいつも思い出す。
そして次のステップが本に関してとなると、まだまだ経験が乏しい。読みたい本はたくさんある。ただ人生は短い。30代となり、年々それを実感している。システマチックなことまではしたくないけど、無益で無駄な時間は過ごすのは良くない。尊い時間を大切に。
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