2022.4.30
小説家であるタマキの葛藤を描いている。葛藤といえば簡単だが、実に千差万別、複雑に入り組んだ人間関係と感情を味わえる作品だ。
いつも作品の感想しかここには記さないが、振り返った時に作品の概要を思い出せるよう、覚書程度に記録をしておく。「主人公のタマキは小説家で、今新しいテーマを元にして作品を書くため取材をしている。そのテーマの元となったのは過去に話題を読んだ緑川未来男作『無垢人』だった。この本に登場する人物、関連する人物を探すも、本の中でのキーパーソン『◯子』を特定できないでいた。云々」
主人公が小説家ということで、本を出版する際の編集者との関係など、桐野氏の実体験が元になっていることも多いのかも。そう考えると担当編集者との関係を良好に保つことは実に大切なことだとわかる。
小説を読むと、自分自身を振り返り、日々の暮らしに活かせることがあるかと熟考する時間が持てる。慌ただしく、悲しい世の中をできる限り健全に過ごすための拠り所のようなものだ。
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