2022.4.3
2020年に映像化された討論会の手記を発見した。古本屋には足を運んでみるものだ。
何とか読み終えたが、正直意味がわからないことばかり。これを読み解くにはあらゆる知識を会得せねばならない。一般的に革命というのは知識階級や上流階級に君臨するブルジョアをカーストの上層階から蹴り落とし、既成体制を破壊する行為だと思うのだが、そこに対する学生諸氏の思考が僕にとっては複雑すぎる。阿呆が入り込むところではないことは確かだ。ただ時折、詭弁を並べているだけのようにも、討論を建設的に進めるというよりは三島氏の揚げ足し取りに徹底しているようにも見える。論理を捏ねくり回しているだけで現実的な行動にどう繋げていくのかが不透明でならない。安田講堂に立て籠り、機動隊と戦う行為のその先に何を見ていたのであろう。結局、学生運動というもの、とりわけ東大闘争に発展した経緯、三島由紀夫が政治的な行動を始めた経緯、戦後の時代背景等をより深く掘り下げないとこの論争の真意は読み取れない気がする。勉強して出直してこよう。
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